前に庭園美術館に行ったときは時間の都合で庭だけ見て帰ってきたのですが、今回は展覧会も見てきました。「パリに咲いた古伊万里の華」という展覧会です。
17世紀、有田で磁器が作られるようになった後、中国大陸では明が滅んで満洲人の清帝国が侵入してきてしばらくの間戦乱が続きます。このため中国からヨーロッパへの磁器輸出が途絶えて、代わりに日本から有田産の磁器がオランダ等へ輸出されることになります。日本の磁器はヨーロッパで好評を得ますが、清が明の残存勢力を平定し終えると、中国からの磁器輸出も再開されるようになり、日本と清の磁器が互いに影響を与えつつヨーロッパで勢力争いを繰り広げます。そのうち、中国・景徳鎮が価格で優勢に立ち、ヨーロッパでもマイセンの磁器が勃興してくると、日本からの磁器輸出は衰退していく...。というのが、会場の説明文を読んで私の理解した歴史です。
この展覧会にはヨーロッパ向けに作られた作品がたくさん展示されています。江戸時代というと鎖国のイメージがありますが、一方ではきちんと海外の需要に応じた作品を作って商売していたのだなということが分かります。
台北の故宮博物院で見た磁器もとても良かったですが、日本のはまた違った良さがあると思いました。ひさびさに文化的な養分を目玉から吸収してきました。
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