クラウド・コンピューティングの進展に伴って、データセンターを新設・拡大する動きがあります。なかでも目を引くのが、寒冷地への設置です。
データセンターでは機器を冷却する必要がありますが、この冷却にかかる電力はセンター全体の消費電力の3分の1程度を占めているといいます。冷却が効率的にできればそのぶん電力は少なくて済みます。環境にやさしいということです。
寒冷地に設置するというのはつまり、効率的に冷却するために、データセンターを寒冷地に置いて冷たい外気を利用するという目論見です。さらに、雪を使った冷却方法も考案されています。
北海道の石狩市ではデータセンターの誘致を進めています。先日12月14日には市議会で「石狩市グリーンエナジーデータセンター立地促進条例」が成立しました。税金の免除や設備への助成によってデータセンターを誘致するものです(関連記事「「グリーンエナジーデータセンター」誘致 石狩が推進条例 」)。
石狩市のウェブサイトにはデータセンター誘致の案内もあります。
- 「グリーンデータセンター」の誘致を進めています (石狩市)
石狩市は札幌の北隣に位置する日本海に面した街です。雪は多いです。というのは、日本海を渡ってきた水分を含む空気が冬の季節風によって直撃するためです。この豊富な雪を利用して、データセンターの冷却に使ってやろうというのが石狩市のプランです。
石狩市ではないようですが、日本ユニシスが北海道にデータセンターを新たに設置したというニュースがあります。(「日本ユニシス、北海道にDC構築 - 電力使用量は東京の6割強、PUEは1.19」)。日本ユニシスの発表を見ると札幌のようです。
このニュースによれば電力の効率を示す指標のPUEは1.19とのことです。記事にはPUEは2.0を切れば優秀と書かれています。城田真琴『クラウドの衝撃』によれば、業界団体の「グリーン・グリッド」の設定する目標値が1.6で、同書が優秀だとするHPの事例でも1.25なので、1.19というのは相当に優れているといっていいと思います(もっとも日進月歩の業界なので、2009年2月発行の同書の記述がいつまで有効なのか私には判断がつきません)。ニュースを読む限り日本ユニシスのデータセンターは雪を使ってはいないようですから、雪を使うタイプのものではもっと効率が上がるのかもしれません。
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