社会の成熟とは

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私は自転車に乗るときには常にヘルメットを被っています。職場へも自転車で通っているので、出勤時にはヘルメットを被っていて、自転車を降りたらヘルメットを手に持って建物に入ります。

出勤時、自転車のヘルメットを持って歩いていたら部長と出食わしました。

ヘルメットを見た部長曰く、「お、自転車? なんか本格的そうだねー」。いえいえ全然。

ヘルメットは、以前はサイクリングロードに行くときだけ被ってたんですが、街中の方が危険じゃないかってあるとき気付いたんですよ。「それ正解」と部長。

日本だと被ってる人あまりいませんけど、オーストラリアでは義務付けられてるそうですよ。

「日本てそういうとこ成熟してないよねー」。

成熟という言葉にハッとしました。核心を一言で言い表しているのではないか。

自転車のヘルメットを被っていさえすれば成熟しているのかといえば、そう単純な話ではないかもしれない。でも、ヘルメットを一種の媒介として、我が国の社会の未成熟なところが見えているのではないか。単にヘルメットだけでなく、自転車交通のあり方の問題が背景にあって、咄嗟に「成熟」という言葉が口をついて出てきたのではないか。

軽車両でありながら歩行者の延長のようないいかげんな扱いがされていて、そのことが歩行者に危害を加える事故につながっている一方、行政や法律も市民の意識もなかなか改善がすすまない状況。未成熟というほかないのではないか。

夜、家に帰ってきた後。テレビを見ていたら、ペットブームの裏にある問題の話をしていました。日本ではなんと毎年30万匹もの犬や猫が殺処分されているのだとか。

一方、ドイツでは殺処分というのはないのだそうです。飼えなくなったペットは民間の施設が一旦引き取って、住むところを与え、別の新たな飼い主が引き取っていくのだとか。施設の運営費はなんと企業や個人の寄付でまかなわれているそうです(全額かどうかはわかりませんが)。

そもそも、ドイツでは犬を飼うのに税金がかかったり、飼っていける余裕があるかどうかなどをチェックされるということなので、いい加減な気持ちで飼い始める人が少ないのかもしれません。

これも「成熟」の違いだよなあ、と思わざるを得ません。

日本社会はまだまだ成熟する必要がある。成熟というのは、経済発展とかじゃなくて、むしろそれ以外の大事なことに目を向けることなのではないか。という気がします。

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