高校で習う論理学の初歩は意外と理解されていない

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友野典男『行動経済学――経済は「感情」で動いている』(光文社新書)を読んでいたら、次のような問題が掲載されていました。

次のような4枚のカードがあり、表にはアルファベットが、裏には数字が書かれている。今、「母音が書いてあるカードの裏には偶数が書かれていなければならない」という規則が成立していることを確かめるためには、どのカードの反対側の面を確かめなければならないだろうか?

[E] [K] [4] [7]

これは高校の数学で習う論理学の初歩を理解していれば確実に解ける問題です。

正解は同書を読んでもらうとして (ヒントは「対偶」)、気になったのはこの問題の正解率の低さです。一般的に10%以下、この本の著者が学生相手に実験したところでも15%程度、入試で数学を選んだ学生でさえ、それより少し高い程度だったといいます。

高校の授業をもう少し真面目に受けていれば、もっと正答率が上がるはずではないかと思います。決して難しくはない内容なので、きちんと先生の話を聴いていたかどうかの問題です。

高校の数学にもいろいろありますが、論理学や集合の初歩というのは、簡単な割に有用性が高いので、ぜひ覚えておくといいと思います。ここで念頭に置いているのは、「文系ですけどSEになれますか」といった類の人のことです。そういう人は、微分方程式が解ける必要はないけれども、論理や集合の基本を復習しておくときっと良いことがあるでしょう。

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