中谷宇吉郎随筆集の第3・第4水準漢字

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加賀の生まれで北海道大学に勤めて世界初の人工雪を作った雪博士、中谷宇吉郎先生の随筆集を読んでいます。岩波文庫から出ているものです。

この中に、JIS第3・第4水準漢字を見付けました。

「『西遊記』の夢」という随筆の中に、「檉柳(タマリスク)」とあり、この「檉」という字が、JIS第3水準、1面86区19点にあるのです。また、同じ文章の中に、「窣堵波(ストウーパ)」とあり、この「窣」という字が、JIS第4水準、2面83区16点にあるのです。

まだ読み終えていないので、ほかにも出てくるかもしれません。

第3水準ということでいえば、所謂「旧互換」の「頰」(1-93-90)だとか所謂「表外漢字UCS互換」の「噓」(1-84-07)だとかも出てきてはいるのですが、本ブログの他の記事同様、こうしたものはいちいち取り上げません。

また少し前に書いた「著」と「着」とが異体関係である件ですが、この本にも、現在なら「着」で書くのが普通である言葉に「著」を使っている箇所がありました。「簪を挿した蛇」という文章に、「洋服を一著(いつちやく)」だとか「そんなものを()て」だとか「学校へ著いた」だとかいった用字がされているのです。この文章は昭和21年のものだそうですが、その頃はまだこうした書き方も普通だったのでしょうか。

こういうのに接すると、自分はまだ全然ものを知らないのだなという気がしてきます。

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