フォントの最近のブログ記事

以前使っていた携帯電話、ドコモから発売されていたF504iのフォントについて。機械自体は既に手元にないのですが、覚えているうちに書き留めておきましょう。

記憶に頼って書くと、39区77点の字体が「剥」でなく「剝」でした。また、18区10点は「鴎」でなく「鷗」だったように思います。

この機種を私が買ったのは2002年のことなので、その辺りに発売された機種でしょう。この機種のフォントは、JIS X 0208の例示字形の細かいところには拘泥せず、設計者が良いと考えた形に作ったのでしょう。それはそれで妥当な方針だと思います。文字コード規格がフォント設計の細部まで決めることでないことを、設計者はきちんと理解していたのかもしれません。

ただ、18区10点について互換包摂を適用するなら、どの字体を採用したのかを文書で明示しなければならないことに97JISではなっているのですが、この携帯電話がそういう措置をとっていたかどうかは分かりません。

(なお、97JISの「鴎-鷗」という互換包摂は、97JISの包摂規準としては例外的なものなので、97JISの包摂規準一般の例として出すにはあまり適当とは思われません)

最近PDF読み機として使える機械に興味を持っていて、KindleやiPadなどをウェブで調べていたりしたのですが、その中で面白いブログ記事を見掛けました。

文字通り、Kindle 3でJIS X 0213の文字がどれだけ使えるかを調べたレポートです。

詳しくは上記のリンク先を見てほしいのですが、かいつまんでいうと、BMPの漢字は大丈夫だが面02のCJK拡張Bの文字は全滅ということです。また非漢字は一概にいえないそうですが、結合文字を使うものは駄目なようです。Kindle 3.1はBMP内でも互換漢字は表示できないということです。

Kindleでは、JIS第4水準でUnicodeの面02にある「𩸽 (ほっけ)」という字(U+29E3D)は表示できないということになります。

こういうややこしい状況がなくなって、いつでもどこでもJIS X 0213の全文字が扱えるようになると良いと思います。

先日、「iPod Touchの漢字変換はJIS X 0213の成果を取り入れていた」という記事を書きました。JIS X 0213の文字が単語として入力できるという話です。このときは、てっきり、iPod Touchは (iPhoneも?) JIS X 0213の文字全部に対応しているのだと思っていました。

ところが、昨日のブログ記事紹介したページをiPod Touch (第2世代) で見てみたら、一部の文字・記号に、表示できていないものがありました。

例えば、将棋の駒の記号☗☖や、白抜きの丸付き数字の⓴、二重の丸付き数字⓵・⓾は表示できていませんでした。また、Unicodeでは合成の必要な文字、か゚やセ゚などは、半濁点の部分が間延びして表示されています。

iPod Touchのフォントはどういう基準で文字を揃えているのか、ちょっと不思議に思いました。

やはり、JIS X 0213の文字はいつでもどこでも使いたいものですね。