PCの最近のブログ記事

Anthyに続き、ATOK用にも、JIS第3・第4水準の辞書を作成し、このたび公開しました。下記のリンクからどうぞ。

10年にわたって保守・開発されている、SKK用のJIS X 0213対応辞書SKK-JISYO.JIS3_4SKK-JISYO.JIS2004を元に作成したものです。

これで、ATOKでも、魹ヶ崎 (とどがさき、岩手県宮古市)、𣖔木作 (ほうのきざく、福島県いわき市)、𩸕網代 (きびなごあじろ、長崎県五島列島)、吐噶喇列島といった地名や、三国志の登場人物の龐統や許褚、邢道栄、賈詡、譙周、などなど、書家の米芾 (べいふつ)、褚遂良 (ちょすいりょう) といった人名、火星の意味の熒惑 (けいこく)、世界史の授業で習った璦琿(あいぐん)条約、菩薩の意味の菩提薩埵、美少女を意味する蜾蠃少女(すがるおとめ)、などなど、様々な漢字が変換できるようになります。

漢字以外、非漢字についても、⇨や↗や⇄のような矢印類や白抜きの 〖〗や ⦅⦆ なども入力できるようになります。テキストのメモをとるのに便利な蛇の目 ◉、ビュレット •、チェックマーク ✓ などもあります。また、日本語のローマ字に用いる â や ā のような文字、フランス語に用いる é や ç 、ドイツ語の ä や ö や ß などの文字も大文字のアルファベットから変換できます。フランス語の引用符のギュメ « » も不等号の組み合わせから変換できます。

その他、『プログラマのための文字コード技術入門』の第3章で説明したような様々な文字が入力できるようになっています。ATOKをお使いの方は是非お試しください。

一度JIS第3・第4水準を自由に扱える環境に慣れると、第1・第2水準しか扱えないレガシーな環境はまるで手足を縛られているような不自由さを感じます。この辞書を使ってATOKでも、新JIS漢字の自由な世界を味わってほしいと思います。

PCの壊れやすさ

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私は自宅用のPCとしては、デスクトップ型とノート型の2台のPCを使用しています。デスクトップ機としてはショップブランドのOSがインストールされていないPCを購入してLinuxを入れて使っています。ノートは、国内メーカー製のWindows機をそのまま使っています。ここ10年、この体制を続けています。

それで気付いたのですが、デスクトップPCは何度か修理に出していますが、ノートは壊れたことがありません。型が古くなって買い換えたことはありますが、修理に出す必要があったことはないのです。

デスクトップは、マザーボードの異常だったり、電源がおかしかったりと、この10年の間に数回修理に出しています。PCは代替わりしてショップも変わっていますが、トータルで3、4回くらいでしょうか。また、修理から帰ってきたものの様子がおかしいので再修理に出したこともあります。

ごく個人的な体験にもとづいての判断ですが、やはりメーカー製の方が品質が高いのでしょうか。

メーカー製の品質で、OS無しのモデルを出してくれると個人的にはニーズに合うのですが、そういうのはなかなか無さそうですね。

Anthy用JIS第3・第4水準漢字変換辞書を更新して第0.3版としました。

今回の主な変更点は、大文字のアルファベットから、対応する小文字のダイアクリティカルマーク付きの文字を変換できるようにしたことです。

例えば、大文字の O から小文字の ō に変換できたり、大文字の E から小文字の é に変換できたりということです。

これで何が嬉しいかというと、アルファベットを打鍵したときの挙動を思い浮かべると分かると思います。例えば、辞書上で仮に e から é に変換できるように定義されていたとします。このとき、é を入力するつもりで E のキーを押すと、平仮名の「え」になってしまいます (ローマ字入力の場合)。これでは目的の文字が入力できません。しかし、シフトキーを押して、つまり大文字の E ならば平仮名にならずにアルファベットのままでいてくれます。大文字からならば、アルファベットから変換できるというわけです。(なお、私はもっぱら月配列で入力しているのでローマ字入力のときの動作にちょっと自信がないのですが、多分あっていると思います)

本辞書のオリジナルはSKKの辞書ですが、SKKの入力は独特で、アルファベッ トからの変換はそれ用のモードから行うので、上記の問題はありません。e や o といった小文字のアルファベットから変換できるのです。今まではそれを前提とした辞書をそのままAnthyに流用していましたが、Anthyで使うにはそれでは具合が悪く、小文字の変換候補が全然使えないことになってしまいます。そこで、Anthy用として大文字から変換できるようにしたわけです。

これで、Anthyでも、「Ōdōri」のような日本語ローマ字や「Café」のような外国語も入力できるようになりました。そのほか、AE から æ が入力できたりとかいろいろ入っているので、興味のある方は辞書を覗いてみてください。UTF-8のクリアテキストなので適当なエディタで読めます。

Linux等でAnthyをご利用の方は、お試しいただけると嬉しいです。

月配列の弱点

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前に書いたように私は月配列という仮名配列を使っています。わざわざこんなマイナーな配列を使うぐらいだから私はこの配列の良さを高く買っているわけです。が、欠点が全く無いというわけではありません。

月配列を使い出すと遅かれ早かれ気付くことですが、一部の拗音の入力に、ローマ字入力以上の打鍵数が必要になることがあります。

例えば、「びゅ」とローマ字で打つにはbyuの3打鍵ですみますが、月配列では「ひ」に2打鍵、「゛」に1打鍵、「ゅ」に2打鍵の、合計5打鍵が必要になります。同様に、「びゃ」「ぴゅ」なども5打鍵必要です。拗音全部というわけではありません。「しょ」は2打鍵で済むのでローマ字入力より少なく済みます。「にゃ」は3打鍵なのでローマ字と同じ打鍵数です。

月配列にのめり込むあまり、自分で改良版の仮名配列を作る人というのが少なからずいて、インターネットで「マイ月配列」を公開していたりします。そういう配列の中には、こうした弱点を嫌って、拗音もより少ない打鍵数で打てるようにしたものもあります。中指だけでなく薬指にもシフトを割り当てるようなものです。

ここは好き嫌いが分かれるところかもしれませんが、私自身は、オリジナルの月配列のままで構わないと思います。というのは、こうしたケースは日常の入力作業の中で多く出るパターンではないからです。たまにしか現れない組み合わせに打鍵数がかかってもあまり問題でないということです。「びゅ」などの打鍵数を減らそうとすると、代償として、1打鍵で入力できる仮名が減ってしまいます。そうまでする必要はないというのが私の考えです。

「びゅ」を含む日本語としては、「誤謬」「謬見」など「謬」のつく語、擬音語「びゅうびゅう」など、あまりありません。外来語になると、「ビューティフル」「ビューワ」「インタビュー」「デビュー」「プレビュー」などがあり、和語・漢語に比べると、珍しくない感じです。ひょっとすると月配列は外来語に不利なのではないかという印象をちょっと持ちましたが、きちんと調べてはいません。どうなんでしょう。

キーボードから日本語を入力する方法として、ローマ字入力は最も多く使われている方式でしょう。ほとんどの人が使っていると言っても過言ではないと思います。

このローマ字入力、良いところは何かといえば、まず第一に覚えることが少なくて済むということでしょう。覚えることが少ないというのには2つの意味があります。ひとつは、アルファベットの配列さえ覚えてしまえば、英語などを入力するのにも日本語を入力するのにも使えるということ。アルファベットと別に仮名のキー配列を覚える必要がないということですね。もうひとつは、覚えるべきキーが少ないということ。キーボードの最上段を使う必要がないのは勿論、qとかvとかの位置は知らなくてもいい。

しかし、覚えることが少ないということ以外のメリットは思い付きません(ほとんどのソフトウェアでサポートされているというのもありますが、それはどちらかといえば結果論)。覚えることが少ないというのは、逆にいえば入力時の冗長性が高いということでもあり、非効率性につながることでもあります。

ローマ字入力は最初に覚える配列としては確かに適当なものでしょう。しかし、いつまでもローマ字入力でいいのでしょうか? ITリテラシーが上がったなら、やさしくて非効率的なローマ字入力を卒業して、より効率的な入力方式にステップアップしても良いのではないでしょうか。

ローマ字入力以外の選択肢をここではいくつか挙げてみましょう。

JIS仮名配列

いわゆる「仮名入力」としてポピュラーな方式。日本で販売されているPCに付属のキーボードに刻印されている仮名配列がこれです。多くの日本語入力ソフトウェアでサポートされており、とりあえず取りかかりやすいといえるでしょう。

ローマ字入力に対するメリットは、1打鍵で入力できる文字が多いということが挙げられます。打鍵数が少なくなるので、速く、少ない負担で入力できます。一方で、キーボードの最上段を使うことから、あまり打ちやすい配列とはいえません。

親指シフト

かつて富士通のワープロで採用されて人気の出た入力方式。その名のとおり、親指で押すシフトキーを持つ独特のキーボードで打つことを前提とした方式です。根強い人気を保っており、プロの作家にも愛用者がいます。

メリットは、1つの入力アクションに1つの仮名が対応することから、速く快適な入力が可能であることです(だそうです)。一方、特別なキーボードを必要とすることが採用のための難点となります。もっとも、親指シフトキーボードは現在でも発売されてはいますし、また、通常の日本語キーボードの変換キーなどを親指シフトに見立てるエミュレーションソフトが開発されてもいます。つまり、エミュレータさえ導入すれば親指シフトを実現することは可能ということです。とはいえ、変換キーのないANSI配列キーボードではやはり無理があり、キーボードを選ぶという点は大なり小なりついて回ります。

月配列

JIS仮名配列は文字通りJISの規格、親指シフトはベンダが開発した方式ですが、この月配列は、なんと2ちゃんねるで匿名の有志たちが開発した草の根発祥の仮名配列です。

月配列には、新JIS配列と花配列という2つのルーツがあります。新JIS配列を元に、花配列で発明された中指シフトを組み合わせたものが月配列です。

メリットは、親指シフトと異なり特別なキーボードを全く必要としないこと、JIS仮名配列と異なり最上段を使わず打ちやすいこと、それでいて入力打鍵数はローマ字入力より25%ほど少なくて済む、ということです。

こういう優れた性質を持つ配列ですが、何ぶん、草の根の活動にすぎないことから(それも匿名!)、有力ソフトウェアによるサポートが全くといっていいほど無いのが難点です。月配列を紹介したホームページを見ると、Windowsで月配列を実現するソフトウェアを見付けることができます。また、私はEmacs上のSKKで月配列を実現する設定ファイルを公開しています。

私はこの月配列を使っています。

花配列

これも、2ちゃんねるではありませんが、規格やPCベンダとは無関係に提唱された仮名配列です。月配列で採用された中指シフトという卓抜なアイディアの元祖です。

メリット・デメリットは月配列とほぼ同様と考えて良いでしょう。ただ、花配列はキーボード最下段の使用が多いそうです。この点を嫌うなら月配列、むしろ好きなら花配列を選ぶということになるのかもしれません。

ウェブページ「花のくに」に花配列の説明があります。

さあどうでしょう、ローマ字入力を卒業したくなってきましたか? 新たなキー配列を覚えるには手間と根気が必要です。しかしその先には、もっと良い世界があなたを待っている筈です。

以前にも書きましたが、私は日本語入力に月配列という仮名配列を使用しています。

月配列にはいくつか良い点があります。一つには、ローマ字入力に対して打鍵数が少ないことがあります。ローマ字入力に比べてざっと4分の3程度の打鍵数で済みます。これは1打鍵で入力できる文字が多いからです。「ここにきたってことはないしょなのに、そんなこというのかい」という文の文字は全部1打鍵で打てます。

ならば、入力速度もローマ字入力の4分の3になるのかというと、さすがにそんな単純な話にはならないようです。

ローマ字入力で打つ場合、例えば「か」を入力する「ka」、「に」を入力する「ni」などは、ばらばらでなく、間を詰めてまとめて打たれる傾向があるように感じます。1文字に2打鍵かかるときでも、1打鍵の文字の2倍かかるのではなく、もっと短い時間で打っているように思われます。

試しに、いくつか文をローマ字入力と月配列とで両方打ってみて時間を比べてみました。やはり月配列の方が速いようです。ただし、4分の3というような大きな差はつきません。

時間にあまり大きな差がつかないなら新たな配列を無理して覚える必要はないというのもひとつの考え方でしょう。一方、少しでも速い方がいいという考え方もあり得ます。あるいは、時間だけの問題でなく、手にかかる負担を考慮したら打鍵数が少ない方がいいという見方もできます。

何にせよ、ローマ字入力にこだわらずに、より良い方式を検討するのは良いことでないかと思います。

先月公開したAnthy用JIS第3・第4水準漢字辞書を更新して第0.2版としました。Anthyをお使いの方は試してみていただけると嬉しいです。

この版では、(c)から©が変換できたり、あるいは ! から ¡ が、(1) から ❶ が、といったように、仮名文字以外の記号・英数字から変換できる語彙が多数含まれています。非漢字の入力のバリエーションが増えているということです。

また、SKK-JISYO.JIS2004の内容をマージしているので、JIS2004で追加された所謂「表外漢字UCS互換」の10文字も新たに変換できるようになりました。ただし相変わらず用言には対応していません。

時として、ほかの人だったり別のマシンだったりに、メールで送るにははばかられるような大きさのファイルを渡したくなることがあります。そういうとき、簡単にWebサーバを立てることができれば便利なのにと思うことでしょう。私も先日そう思うことがありました。

世の中よくしたもので、PythonやRubyを使うと簡易なWebサーバを簡単に実現することができます。以下のページに解説されています。

結論からいってしまうと、Pythonで行う方が若干楽です。コマンドラインから次のように入力すれば、カレントディレクトリに http://localhost:8080/ でアクセスできるようになります。

$ python -m SimpleHTTPServer 8080

終了は Ctrl-C です。

一方、Rubyで同じことをするには、以下のようにやや長い入力が必要です。

$ ruby -rwebrick -e 'WEBrick::HTTPServer.new({:DocumentRoot => "./", :Port => 8080}).start'

当サイトの配布物のセクションにおいて、Anthy用JIS第3・第4水準漢字変換辞書 というのを公開しました。

これは、SKKのJIS第3・第4水準漢字辞書SKK-JISYO.JIS3_4をAnthy用に変換したものです。AnthyでもJIS第3・第4水準漢字が使えるようになります。AnthyはLinux環境でよく使われている仮名漢字変換ソフトウェアです。

「とかられっとう」から「吐噶喇列島」が変換されるとか、「ゆーろ」から「€」が出るとか、「あいぐんじょうやく」から「璦琿条約」が出るとかいった機能を、SKKだけでなくAnthyでもお使いいただけるようになります。

まだ、用言に対応していないとか、品詞が適当でないものがあるとか、不十分な点があるのは承知していますが、ともかく文字を変換することはできるので、とりあえず公開してしまいます。どうかな?

Anthyをお使いの方は、使ってみてご感想などいただけると嬉しいです。

あまり遅疑逡巡してもしようがないと思い、前の記事を書いた後すぐにトラックボールを買いに走りました。いくつか店頭で見たうえで購入したのは、ロジクールのTrackman Marbleです。人差し指・中指で操作するタイプで、比較的場所をとらない製品です。左右対称なので左ききの人もOK。

早速PCにつなぐと、あっさり使えるようになりました。私はUbuntu Linuxで使っているのですが、このトラックボールは使用者が多いためか、設定例などもWebで検索できます。(ただ、Ubuntu 9.04でのボタン割り当てはWebに書いていることと少し違う気がする......。いいかげん10.04にアップグレードすべきなのか)

肝心の操作感については、最初はさすがに慣れない感じが強かったです。ううむ、これにして本当に良かったのだろうか、という感想を持ってしまいました。でも、何日かすればどんどん慣れてきます。マウスの場合、場所が狭いとマウスを持ち上げて中央に置き直す動きが頻繁に必要になりますが、トラックボールではそのような不自然な動作は不要。このせいか、マウスよりも自然に感じます。

まだ、細かい位置指定とか、ボタンを押しながらの動作とかはちょっと慣れない点もあります。Firefoxのタブを閉じるのに右ボタンを押しながら下・右へと順に動かすというのは、マウスの方がやりやすそうです。こういうのはマウス前提で発想されたUIだからということも要因としてあるのでしょうが......。

この製品にはスクロールホイールがありません。小さなボタンを押しながらボールを転がすとスクロールになります。これでもまあいいのですが、どちらかというと、独立したホイールがあった方が良かったのかなという気はします。

ともあれ、しばらくはトラックボールを練習してマスターしたいと思います。そうする価値のある入力装置だと実感しています。

そうそう、トラックボールの発端となった手のしびれや肩こりや頚肩腕症候群にはどう影響するのかを忘れていました。多分マウスよりは良さそうな気はするのですが、まだ十分慣れていないので手に余計に力が入っているかもしれません。もっとスムーズに操作できるようになったら、良さが体感できるのではないかと期待しています。

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